女性フリーターに対する世間の見方について
早く就職すべきなのは男性フリーターだけ?
世間一般では「フリーターは早く就職するべき」という風潮がありますよね。フリーターははっきり言って世間体が悪く、社会的な信用度も低いです。
親や親戚からは早く就職しろと言われたり、ご近所の目も気になります。同窓会では「今何してるの?」という問いかけに言葉が詰まったり…。それにクレジットカードを作るのも大変だし、場合によっては車のローンも通らないかもしれません。
このようにフリーターが辛い立場にあるということは、フリーター生活をしている方ならすでに痛感していることだと思います。
しかし、クレジットカードの審査が通りにくいなどの話は別として、世間体の面で言えば同じフリーターでも男性と女性ではちょっと事情が違います。
男性フリーターであれば問答無用で世間体が悪いと言えますが、女性フリーターの場合はそこまで周りの目は気にならないという方も少なくないのではないでしょうか。
というのも、世間は女性が就職しないことに関して比較的寛容なんですよね。特に古い考えの人ほど「女は就職しなくてもいい」という考えが根強く残っています。
女性が就職しなくてもいいと言われる理由
ではなぜ女性は就職しなくてもいいと言われるのでしょうか。正しい正しくないは置いておいて、まずは「女性は就職しなくても大丈夫論」の元となっている考え方について考えてみましょう。
- 結婚就職すればいいから
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まずはこれが挙げられますね。「女性は結婚すればいいから」という考えは今なお根強く残っています。
女性は適齢期に結婚相手を見つけて結婚してしまえばそれで安泰、という考えを持っているのは世間だけでなく女性フリーター本人にも多く、そのせいでハナから就職する気が無い女性フリーターも多いですね。
- 結婚したら家庭に入るから
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古くから女性は結婚したら家庭に入り、家事や育児に専念してきました。そのため現在でも働いてお金を稼ぐのは男性の役割であり、女性は仕事をせず家庭に入るべきという考え方があります。
つまり女性は結婚したらどうせ仕事を辞めて専業主婦になるから、わざわざ就職してキャリア形成しなくてもいい、生活費さえ稼げるなら別に派遣でもバイトでも問題ないという訳です。
- 「花嫁修業」「家事手伝い」だと思われるから
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女性の場合、フリーターどころか無職であっても許される事もあります。それはなぜかと言うと、女性が働かずに親元で暮らしていても、「花嫁修業」「家事手伝い」という言葉で片付けられるからです。
実際に母親の具合が悪く母親の代わりに一家の家事や弟・妹の世話をしている20代無職女性もいますし、親や祖父母の介護に専念するため就職せずに頑張っている女性もいます。
ですから例え単純に働きたくなくてニートやフリーターをしていたとしても、それが女性の場合だと先ほどのような事情があって「あえて就職せずに家にいる」と思われることがあるんですね。
しかしこれが男性だとそうはいきません。やはり根底に「家庭のことは女性がするもの」という考えがあるからこそなのでしょう。
要は「女性は結婚して家庭に入るもの」という考えがあるからこそ、就職しない女性フリーターに寛容なんです。
一生働いていかなくてはいけない男性と違い、女性はいつか結婚してしまえばそこでキャリアは終わる。だから無理に正社員就職する必要は無いし、それよりも若いうちに良い相手を見つける方が大切、就活より婚活しなさいと言ってくる人すらいます。
しかし、こうした考えは果たして本当に正しいのでしょうか。
女性は家庭に入るべきという考え方について
先ほど挙げた結婚しなくても大丈夫という考え方には、「将来的に結婚する」ということが大前提としてあります。しかし今の時代、30代、40代になっても結婚しない女性はわんさかいます。生涯独身の女性もいるんです。
その事実がある限り「結婚するから大丈夫」という理論は通用しませんよね。もし結婚できなかったらどうしますか?
それに、そもそも女性は結婚したら仕事を辞めて家庭に入るという考え自体が今の時代にそぐわないのではないでしょうか。今は共働きの家庭が多く、専業主婦の方が少数派となっているくらいです。
結婚後も働くのにはもちろん金銭的な問題もありますが、女性が結婚後も社会に出て働くという選択肢が増えたという事でもあります。つまり、女性が結婚後も働くことはごく当たり前のことになってきたんです。
ということは、女性フリーターがいつまでも就職せずにふらふらしていることは当たり前ではなくなってきているという事でもあります。既婚女性すら家庭と両立しながら働いているのに、独身の女性フリーターが就職していないのはおかしい、という見方になってきているんです。
こうした事から、女性フリーターに対する世間の目はどんどん厳しくなってきています。昔のように「女の子は就職しなくても大丈夫」という甘い考えはすでに通用しないのではないでしょうか。
フリーターは男性からモテない?
これまでご説明したとおり、今の時代は女性であってもフリーターという立場である以上世間からは厳しい目で見られています。そしてそれは将来の結婚相手となりうる同世代の男性からも同じです。
今は共働きを希望する男性がとても多いです。そのため結婚したら専業主婦になりたいだとか、就職したくないから結婚しようという魂胆の女性はあまり好まれません。
そして残念なことに、フリーターの女性が婚活をしていると、
- 就職したくないから結婚しようとしている
- 経済的にアテにされている
というイメージを持たれてしまうんです。
つまり、婚活の場ではフリーター女性はモテないという事です。ただの恋人として付き合うのはいいけど、結婚相手としては考えられないという訳ですね。
ですからこれから結婚を考えている女性フリーターは、フリーターという肩書きが婚活の足かせになってしまう可能性があります。そうした意味でも女性フリーターという立場は決して楽観視できるものではないんですね。
将来のためにフリーターは早く卒業しよう
このように、女性フリーターに対する目は年々厳しくなっていること、そして結婚を目指す上でもフリーターという立場は不利であることが分かっていただけたと思います。
まだ20代であればフリーターからの就職も十分チャンスがあります。女だから…とフリーターに甘んじることなく、将来の事を考えて就職を目指しましょう。
20代でフリーター就職を目指すなら、
などの20代フリーター・第二新卒・既卒者を対象とした就職支援サービスを活用することをおすすめします。
フリーターの方は就職・転職活動に慣れていない方が多いので、一人で就活を進めるよりもサポートを受けながらの就活の方がスムーズですし、成功率もグッとアップします。
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