フリーターになったのは本当に「甘え」のせい?
フリーターに浴びせられる批判

フリーター生活を送っていると、周りから
「考えが甘い」
「将来どうするつもり?」
「人生舐め過ぎ」
といった辛い言葉を投げ掛けられた事もあるのではないでしょうか。
正社員としてバリバリ働いている人からすると、フリーターは自由で楽そう、苦労してなさそうに見えるのかもしれません。
そうした人達はフリーターになりたいとは決して思っていないはずですが、毎日のように続く残業、責任ある仕事に対しての重圧、上司からのパワハラなど、ハードな生活を送っている人ほどつい小言の一つも言いたくなるのでしょう。
なにより今正社員として働いている人達は、自分自身も就活を経て就職しています。学生時代に就活を頑張ったからこそ就職できたという自負があるため、フリーターに対して「真面目に就活をやってこなかった人」というイメージを持っているのかもしれません。
また親から見ても、いつまでも就職しない息子・娘に対して「甘えがある」と感じているかもしれません。
フリーターは金銭的に一人暮らしが厳しいので実家暮らしをしている人も多いと思いますが、実家暮らしではいくら生活費を入れているとはいっても、完全に自立しているとは言い切れないのではないでしょうか。
ですからいつまでもフリーターでいるということは自立するつもりがない、すなわち親に甘えていると思われても仕方のない事かもしれません。
フリーターになる原因は甘えだけではない
しかしフリーターになったきっかけは人それぞれに異なります。中にはよんどころない事情があってやむなくフリーターになってしまったという方もいますから、そんな人までひとくくりに「フリーターは甘え」と言われてしまうのは納得いかないのではないでしょうか。
もちろん、本当に周りの人達が言うような甘えがあってフリーターになった人もいます。例えば、
- 在学中本気で就活に取り組まなかった
- 就職するよりフリーターの方が楽で良いと思った
- 働きたくなかった
などの理由からフリーターになり、後になって現状を悔やんでいるような人は周りから甘えだと言われても仕方がない気もします。
しかし、
- 就活を頑張ったけど就職先が決まらなかった
- 親の介護のため時間に融通の利くフリーターを選んだ
- 病気でしばらく療養していて就職できなかった
といった理由があってフリーターにならざるを得なかった人は、少なくとも本人は決して「甘え」の気持ちがあった訳ではないと思います。
実家暮らしに関しても家族と同居しなければならない事情がある場合だってあるでしょうから、ひとえに「実家暮らしのフリーターは自立できていない」と言われると悔しい思いをしている方もいるかもしれません。
そしてフリーターになった理由として最も多いのは、「就職できなかったから」だと思います。就職したくでもできなかったからやむなくフリーターになった人は多いですよね。
本当は就職したかったのに出来なかった。就活も本気で取り組んでいたのに結局在学中に内定が1つももらえなかった。今も生活のためにバイトをしつつ就活も続けている。
そんなフリーターが「甘え」と言われるのはあまりにも気の毒です。本人だって就職したかったしそのための努力もしてきました。結果的に就職が決まらなかったとしても、その原因は少なくとも本人の甘えだけではないと思います。
就職は採用してくれる企業と出会えなければいくらこちらの気持ちが強くてもどうにもなりません。近年は企業の求人が増え大卒就職率も上がってきていますが、それでも地域によってはまだまだ不景気で求人が少ない状態の所もあるでしょう。
ですからすべてのフリーターが甘えでフリーターを選んだのではなく、中にはやむなくフリーターの道を選ぶ人もいるという事は事実なんです。
やっぱりフリーターより正社員の方が良い
とはいえ、実際問題としてこのままフリーターのままでいるのが良いか悪いかで言えば、間違いなく良くありません。できることなら早い段階で就職した方が将来のためです。
現時点でも家庭の事情からフリーター生活を余儀なくされている方はともかく、今はもうフリーターである理由がない、ただ就職できないからフリーターでいるだけという方は、すぐにでも就活をスタートさせた方がいいです。
それにやむなくフリーターになった方はもちろん、周りが言うような「甘え」からフリーターになってしまった方も、25歳を過ぎたあたりから徐々に後悔の念に駆られてくると思います。
フリーターのままではいつまでも給料が上がりませんし、社会的信用が低くクレジットカードの審査が通らなかったり、結婚の障害にもなります。フリーターは正社員に比べてあらゆる面で不利なんですよね。
しかし今さらフリーターを選んだことを後悔しても仕方がありませんから、心を入れ替え、これから正社員就職を目指しましょう。新卒時や20代前半の頃に比べたら就職難易度は上がりますが、今からでも遅くありませんよ。
フリーターからの就職を目指すなら、
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なるべく早くフリーターから脱出しよう
フリーターのすべてが甘えではないのは分かっていますが、残念ながら社会からは「フリーターは甘え」という目で見られることが多いです。
フリーターが就職に不利なのも、社会的信用が低いのも、親から結婚を反対されるケースが多いのも事実ですから、フリーターになった原因が本人に甘えがあったからかどうかは置いといて、少しでも早く就職するのが自分のためです。
フリーター生活が長引けば長引くほど脱出するのは困難になります。甘えを自覚している方もそうでない方も、将来のためにできるだけ早い段階でフリーター脱出を目指してくださいね。