正社員とアルバイトの違い 責任の重さはどう違う?
バイトも正社員も仕事に責任があるのは同じじゃないの?

正社員とアルバイトでは責任の重さが違うという事はよく言われますよね。しかし、この事に関してどうも納得がいかないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
周りの正社員の人達から、
「バイトはお気楽でいいよね」
「バイトに責任なんてない」
「バイトは仕事のうちに入らない」
なんて言われて、
「アルバイトでも仕事は仕事なんだし、ちゃんと責任感を持って取り組んでいる。いい加減な気持ちで働いてなんていないのに…」
と悔しく思った事があるというフリーターの方も少なくないと思います。
特にバイト経験しかない方は、正社員の方が責任が重いと言われてもあまり実感がわかないかもしれません。「ちょっと業務内容が増えるくらいの違いじゃないの?」と思うかもしれませんね。
ですが、やはり正社員とアルバイトでは責任の重さは確実に違います。正社員とアルバイトの両方を経験したことがある方なら分かると思います。
では、正社員とバイトの責任はどう異なるのでしょうか。
正社員は責任の重い重要な業務を任される
まず、正社員とバイトでは任される仕事内容が違います。
バイトの仕事は基本的に単純作業だったり誰でもできるような簡単な業務が中心です。対して正社員は技術や専門知識が必要な作業だったりミスが許されない業務を任されます。
例えばスーパーの仕事で言うと、バイトは品出しやレジ、掃除、他に正社員から指示された業務などを行います。どの作業もそれほど難しくないため、1週間もあれば一通りこなせるようになると思います。
対して正社員はバイトと同じ作業を行うこともありますが、これらの他に売上管理や発注、クレーム処理などの作業も行います。
バイトは目の前の任された業務を淡々とこなせばそれで十分ですが、正社員は成果を求められます。ですからどうやったら売上を上げられるか、どれくらい仕入れたら在庫過多を防げるかといった事を考えながら自分で努力・工夫しながら働かなくてはいけないんです。
ミスしたら一気に売上が落ちてしまう危険性がある業務、つまり店の経営に直結するような責任が重い業務は、バイトではなく正社員に任されます。
正社員とバイトでは責任の取り方が違う
任される業務の責任の重さだけでなく、正社員とバイトは責任の取り方にも違いがあります。
先ほどのスーパーの例でいくと、正社員にはクレーム処理の仕事があります。バイトでもクレーム対応を行うこともありますが、大きなクレームに発展すればバイト一人の力では解決できないはずです。
よく小売店や飲食店でのクレームで、「お前じゃ話にならない!店長を呼べ!」というフレーズを聞きますよね。まさしくこれがバイトと正社員の責任の重さの違いです。
レジでお釣りを渡し忘れた、お客さんの服を汚してしまったといったミスをしたのはバイトスタッフだとしても、バイトの立場ではせいぜいその場で謝ることくらいしかできません。
バイトがミスをしてその場で対処・お詫びをして済むようなケースならいいのですが、お客さんが怒っていて大事になってきたならまず間違いなくバイトより上の立場の人が対応します。
それはなぜかと言うと、バイトスタッフでは責任が取れないからです。
怒っているお客さんは責任の無い立場のバイトからではなく、責任者からの謝罪・対応を求めています。バイトスタッフからいくら謝罪されてもあまり意味がないんですね。
もっと極端な例でいうと、バイトスタッフのミスのせいでお客さんが亡くなってしまうという死亡事故が起きたとします。
このようにバイトのミスによって起きた事故でも、責任を取るのはスーパーの経営者です。なぜならそのバイトを雇っていた店長や経営者に管理責任があるからです。
つまり上(正社員)の立場に行くほど責任が重くなり、逆に下(バイト)に行くほど責任は軽いということです。バイトでは取れる責任が限られているので、責任を取れないような重要な仕事は任せないんですね。
責任が重い仕事ほど得られる経験値も大きい
このように正社員とアルバイトでは責任の重さが違います。正社員はバイトでは負えない責任を負わなくてはいけないんですね。
しかし責任を伴うという事は、それだけやりがいもあります。プレッシャーに負けずに目標を達成できた時にはその分達成感も大きいですしね。
それに責任感を持って働けば、その分得られる経験値も大きくなります。同じ3年働くのでも、バイトと正社員では成長度合いが全然違うと思います。言われたことをするだけのバイトと、自分で考えて行動する正社員では仕事に対する意識が違いますからね。
そして企業も責任感を持って働いてくれる人を求めています。バイトでも責任感を持って働いている人はいますが、「バイトで働いていた」というのは企業側はなかなか評価してくれません。
ですからやはり職歴のことを考えても、バイトで働き続けるよりも正社員になって働いた方がずっと得です。フリーターの方は現在のバイト先で正社員登用してもらうか、別の会社で正社員就職することを前向きに検討してみてくださいね。
アルバイトと正社員の違いを理解し、就職を目指す
アルバイトと正社員では責任の重さを始めとして、違いはたくさんあります。
雇用の安定、生涯賃金の差、身に付くスキル・経験の違い、など。
アルバイトの方が若いうちは楽だな、と感じるかもしれませんが、ずっとアルバイトで生きていく訳にはいきません。
30代、40代、50代と年齢が高くなるにしたがって、アルバイトも見つけにくくなりますし、生活が苦しくなってきます。
20代で就職がしやすい年齢の間に、アルバイトから正社員を目指したほうが良いでしょう。
アルバイトと正社員の違いを知り、就職を目指す
今アルバイトとして働いている方も多いと思います。
「そろそろ正社員にならないと・・・」
ということで就職活動を始めようとされている方も多いのではないでしょうか。
いつまでにフリーターでいるのはまずい、と。
20代ならまだアルバイトも見つかりやすいのですが、30代になり年齢が上がってくると、次第にアルバイトも採用されにくくなってきます。
40代でアルバイト、となると正社員になるのは非常に厳しいですし、就職を狙える職種が非常に限定されてしまいます。
できれば、アルバイトから正社員を目指すのであれば20代。
年齢が上がって30代前半の間に行動(就職活動)をされることをおすすめします。
それ以上の年齢、30代後半になってくると就職のハードルが急激に上がるといえます。
バイトから正社員を目指すなら
バイトから正社員就職するなら、
といった20代フリーター向けの就職支援サービスがおすすめです。
未経験OKの求人が豊富なのでフリーターからでも就職しやすいですし、面接対策などのサポートも受けられます。
無料で利用できるので、気軽に登録できます。バイトを続けながらでも利用できるので、生活費を稼ぎながら転職活動することも可能ですよ。
30代になると、転職するにしても責任のある仕事を任せられる人、管理能力のある人が求められます。そうなればバイト経験しかない人は非常に不利になりますから、ぜひ20代のうちに就職して正社員経験を積んでいってください。