フリーターの末路
「正社員もバイトもそんなに変わらない」と思ってない?
20代フリーターの方で、正直なところ現状にそれほど焦りを感じていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「世間では『フリーターはヤバイ』『正社員じゃないとダメ』『非正規雇用は安定しない』とよく言われているけど、実際今のとこ特に困った事はない。給料はそこまで変わらないし、仕事内容だって似たような事やってるし。それに安定しないって言ってもバイトをいきなりクビになったことは無いし、そんな不安定とは思えない。」
そう思っている方もいらっしゃるでしょう。
確かに20代のうちなら新入社員として正社員デビューした学生時代の友達や仲間とそこまで差は感じないかもしれません。 新入社員のうちは給料も低いですし、業務でも最初から難しいことはしません。雇用の安定という点でもアルバイトだからといっていきなり理由もなくクビになることはありません。
それなら無理して正社員にならなくても、気楽で融通の利くバイトで働いた方がいいんじゃないかって思ってしまうかもしれませんね。
しかしその考えは非常に危険です。
正社員もバイトもそんなに変わらないと思えるのは今のうちだけで、この2つの差は年々大きく開いてくるのです。
今はフリーターの自分の方が良い暮らしをしていたとしても、数年後はどうでしょう。10年もすれば間違いなく立場は逆転しているはずです。
このままフリーターを続けたとしたらどんな未来が待っているのでしょうか。
フリーターの将来
フリーターはこの先どんな人生を送る事になるのでしょうか。年齢別に予想してみます。
- 10代~20代前半
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この頃はまだ周りにもふらふらした人が多く、フリーターであることにそこまで焦りは感じていないでしょう。バイト先はいくらでもあるし、ボーナスは無いものの掛け持ちすれば正社員より稼ぐことも可能です。
「まだ若いし何とかなる」と呑気に構えている人も多いです。
- 20代後半
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この頃になると周りの人達が結婚したり家を建てたり、仕事でも出世したりして環境が変わります。フリーター仲間もどんどん就職していって、自分だけ置いてけぼりにされた気持ちになります。
一応自分も正社員求人をチェックしてみるものの、「未経験は25歳まで」の壁に阻まれて受けられそうな求人はなかなか見つかりません。
- 30代
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いよいよ将来に焦りを感じ始めます。貯蓄もない、月々の給料も少ない、結婚も出来ない、世間の目も厳しい、となってくると早く就職したくなりますが、30代になってしまうとフリーターからの就職は格段に難しくなります。
バイト先も若い人達ばかりで居心地が悪くなります。また学生時代の友人ともだんだん会いづらくなってきて、疎遠になっていきます。
- 40代
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ここまで来ると就職は絶望的になります。その上バイトすら決まらないので日雇いの仕事などで食いつなぎ、毎日の生活がやっとになります。
親は高齢になって年金生活になります。介護の問題も出てきますが、もちろん介護施設に入れる余裕はありません。
- 50代
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親は亡くなり、頼る人がいなくなります。実家を手放すことになればボロアパートでの極貧生活か、最悪路上生活が待っています。
同世代の人達は子供が成人し孫も生まれ、平穏な毎日を過ごしています。
- 60代
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30代~40代以降は短期バイトや日雇いばかりで働いてきたため厚生年金はほとんどもらえず、国民年金のみで生活しなくてはいけません。
無理な生活で体を壊しても病院にも行けず、倒れても誰にも発見されず孤独死なんてことも…。
ちょっと極端かもしれませんが、50代~60代までフリーターを続ければこういった人生を歩むことになる可能性は高いです。
フリーターでも何らかの形で収入を確保できていればここまで悲惨な結果にはなりません。ただ、高齢フリーターのほとんどは途中で仕事が減っていき収入が少なくなります。そして年金もあまりもらえません。
さらにフリーターは正社員に比べて結婚する人が少ないので、生涯独身となる可能性も高まります。そうすると老後も一人で生活しなくてはならず、家族もお金もない寂しい暮らしとなってしまいますね。
一方で若いうちからずっと正社員で働き続けた人は出世して給料も上がり、40代、50代になる頃にはフリーターの年収と大きな差が生まれます。家を買って家族を養い、子供を大学に進学させる余裕もあります。
定年退職後は退職金と年金、貯蓄で十分暮らしていけるので、忙しかった会社員時代にはできなかった趣味や旅行を楽しむ事も出来ます。子供や孫に囲まれて幸せな老後を過ごすことが出来ます。
もちろん正社員で働く人のすべてがそうした幸せな老後を過ごせる訳ではありませんし、逆にフリーターだからといって必ずしも不幸な老後を送るとも限りません。
ただ少なくとも、フリーターは
- フリーター歴が長い程将来もらえる年金は少なくなる
- 結婚する人は少ない
- 世間体が悪い
という事は間違いないです。そしてこの3つの条件が揃っていれば将来が不安なのは否めないですね。
高齢になるほどフリーター脱出は困難に
フリーターを長く続けることの怖さは、フリーター歴が長ければ長い程抜け出せなくなるという点にあります。
途中で「このままじゃ将来ヤバイ!」と思った時点ですぐ就職できるなら、気の済むまでフリーターでいればいいと思います。
ですが実際は30代、40代、ましてや50代にもなれば、フリーターから正社員就職をするなんてよっぽど運が良いかコネでもない限り到底無理なんですよね。40歳、50歳になってやっと就職する気になってもすでに手遅れなんです。
ですからフリーターのまま老後を迎えることに恐怖を感じているなら、就職しやすい20代のうちに早くフリーターから脱出する必要があります。
20代のうちにフリーターを卒業しよう
20代フリーターなら本気を出せば就職先は見つかります。若さは大きな武器ですから、その武器を最大限に活かしましょう。
は20代のフリーター・既卒・第二新卒者向けの就職支援サービスで、20代の若手を採用してじっくり育てたいという企業からの求人が数多く集まっています。
こうした目的で採用する場合は職歴や経験を問わないため、未経験でも採用してもらえます。そのためバイト歴しかないフリーターでも大丈夫なんです。
30代以降で就職しようと思えば職歴や経験・スキルが重要になってきますから、未経験でも良いと言ってもらえるのは20代の若いうちだけです。ですから今のうちに就職を決めてしまいましょう。
就職支援サービスなら就活を手厚くサポートしてくれますから、まともに就活したことがないというフリーターの方でも安心です。分からない事があれば相談に乗ってもらえますよ。
ハタラクティブもジェイックも、本気で就職したいフリーターの方を応援してくれます。フリーターを卒業したい意思のある方は、ぜひこうした就職支援サービスの手を借りて就活を頑張ってみてくださいね。