採用面接に行く時の服装
面接には何を着ていけばいい?
正社員求人に応募したらまずは書類選考をして、そこを通過できれば次は面接という流れが一般的ですね。
バイトのように「とりあえず履歴書持って事務所まで来て」という軽いノリではなく、履歴書や職務経歴書を見て「会ってみたい」と思われた人だけが面接まで辿り着けます。
書類選考の段階では学歴や職歴を基準にふるいにかけられることが多いので、フリーターだとなかなかここを突破できない方も多いんですよね。
ですから面接の機会を得られた際は、このチャンスを逃すまいと改めて企業研究をしたり、面接でされそうな質問を想定してみたり、自己アピールを一生懸命考えたりと、念入りに準備をしてから臨むと思います。
そんな面接を控えたフリーターの方は、面接の時何を着ていけばいいかで悩むこともあるのではないでしょうか。
面接は服装も大事なポイントの一つです。あまりに面接にふさわしくない酷い恰好をしていけば、それが原因で不採用になってしまう可能性もあります。
では面接時の服装はどんな格好をしていくのがふさわしいのでしょうか。
指定が無ければスーツでOK
正社員の採用面接時の服装と言えばスーツですよね。やはり面接の場では男女ともにスーツを着用するというのが一般常識としてあります。
ただし面接では必ずしもスーツを着ればいいというものでもなく、そこは応募先の企業に合わせて適切な服装をしなければいけません。
まず、服装について特に指定が無ければスーツを着用していきましょう。ただそこで悩むのが、どんなスーツを着ていけばいいかだと思います。
新卒ではみんなリクルートスーツを着用します。しかしフリーター就活では中途採用になるので、新卒者と同じくリクルートスーツを着るのはいいんだろうか?と思っている方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、20代前半フリーターの就活ではリクルートスーツでも特に問題ないでしょう。新卒時に使っていたリクルートスーツがあるなら、わざわざ買い直さなくても大丈夫です。
ただ20代後半、特に28歳、29歳といった30代近い方の場合、リクルートスーツを着ていくのは違和感を感じるかもしれません。
そのくらいの歳になると同世代の社会人はビジネススーツがすっかり板についてバリバリ働いています。そんな中面接だからといって大学生のようなリクルートスーツを着ていると、顔は大人だけどどこか幼いというか新人っぽいというか、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。仕事ができなさそう、社会人っぽくないという印象を持たれることもあります。
ですから中途採用となるフリーター就職の場合、無地の黒スーツに白シャツといったいかにもなリクルートスーツではなく、濃紺やグレー、ストライプ入りなどのビジネススーツにした方がいいと思います。もちろん20代前半の方もビジネススーツを持っているならそれを着て行ってもいいでしょう。
また女性の場合はパンツスーツかスカートかという悩みもありますね。未だにパンツスーツに良い印象を持たない面接官もいるようですが、パンツスーツを着たければそれでもいいと思います。無難に行きたければスカートの方が安心かもしれません。ここは応募先の企業に合わせてみてください。
お堅い仕事や年配の役員が多い会社ならスカート、若い世代が中心の会社や女性が多く活躍する会社ならパンツスタイルでも大丈夫ではないでしょうか。
あとは清潔感を意識することも重要です。
- シワが寄っていないか
- ほこりや髪の毛、フケは付いていないか
- 靴はよごれていないか
- ボタンが取れていないか、裾がほつれていないか
- 襟が立っていないか
などをしっかりチェックしてください。
そしてスーツのサイズが合っているかも大切です。スーツはサイズが違うだけでだいぶ印象が変わります。面接用のスーツを数年ぶりに引っ張り出してきたという方も少なくないと思いますので、購入当時より太った、または痩せたという場合サイズが合わなくなっているでしょう。
パツパツだったりガバガバだったりすればそれだけでだらしない印象を与えてしまいますから、体形変化した方は思い切って買い直した方がいいでしょう。
私服面接の場合
先ほども言ったとおり、面接だからといってスーツを着ればいいというものでもありません。中にはスーツ以外の服装をしなければいけないケースもあります。
最近増えているのが私服面接です。事前に「カジュアルな服装でお越しください」「スーツ不可」などの案内があれば、スーツ以外の服装で行かなくてはいけません。
「カジュアルな服装って言っても…本当にいつも通りの服装でいいの?」
「Tシャツにジーンズ、サンダルじゃダメ?」
「アクセサリーはOK?」
など、私服面接だと色々悩むことが多いので、正直普通の面接より何倍も面倒に感じるかもしれません。
私服面接を行うのはクリエイティブ系の仕事が多いですね。そうした会社では社員も普段からカジュアルな服装で働いています。あとはアパレル業界も私服面接が基本です。
私服面接を行う理由には会社によって色々な思惑があります。アパレルの場合は単純にファッションセンスを見たいという理由が大きいでしょう。
それ以外の仕事の場合だと、
- その人の素のキャラクターを見たい
- TPOに合わせることができるかを見たい
- リラックスして欲しい
- 自由な社風をアピールしたい
といったことからあえて私服面接を行っていることが多いようです。
ですからわざわざ私服面接を示唆する案内があったのに、それを無視してスーツで参加するのは得策ではありません。きちんと指示に従ってスーツ以外の服装で参加しましょう。
ただし忘れてはいけないのが、私服面接も面接の場であるということ。「カジュアルな服装」を真に受けるのではなく、面接の場にふさわしい服装を心掛けましょう。
一般的に私服面接の場合は、ビジネスカジュアル、オフィスカジュアルを意識した服装をするのが正解です。
男性ならジャケットに襟付きのシャツ、チノパンに革靴といった服装、女性ならジャケットに派手すぎないインナー、パンツやスカートにパンプスといった服装ですね。
ジャケット無しでポロシャツやTシャツといったもう少しラフな格好でもOKとする企業もありますが、基本的にはやはりジャケットやカーディガンは着用した方がいいですね。
逆に露出の高い服、素足、サンダル、スニーカー、ジーンズなどのラフすぎる服装は避けましょう。
面接の場にふさわしい服装をすることが大切
面接時の服装はTPOに合っているかどうかが最も重要になります。スーツにしろ私服にしろ、企業のカラーを見極め、それに合わせた上で面接にふさわしい服装を心掛けましょう。
面接時の服装から人柄や普段の生活、入社後の働きぶりまで予測できます。細かな点が全体の印象に繋がりますから、面接前には頭のてっぺんからつま先までぬかりなくチェックしましょう。
逆に服装一つで個性を表現したり「デキる人」アピールをすることもできますから、いつも適当に面接っぽい服装をしていただけの方は、今一度面接時の服装について見直してみるのもいいかもしれませんね。