フリーターのうちにやりたい事をやっておく
早く就職するのが一番とは限らない
20代のフリーターには一刻も早くフリーターを抜け出したいと思っている方もいれば、今はまだバイトのままでいいやとのんびり構えている方もいらっしゃるでしょう。
フリーターというのは社会的にあまり良く思われませんし、将来の事を考えてもメリットはありません。ですから早く就職して正社員で働く方が良いというのが一般的な考えです。
しかし時には、早急に就職してしまうより、もう少し就職を先延ばしして今のうちに今しかできないことをやってしまう方が結果的に良かったと思える場合もあります。
20代のうちしか出来ない事って結構ありますよね。それに就職してしまうと色々と制約ができてしまうのでなかなか自由に動けません。時間に融通が利くフリーターの方が何かと行動しやすいのは明らかです。
就職を先延ばしにしてフリーターを続けるのは確かにリスクがありますが、20代のうちならまだまだ挽回できます。1~2年フリーター歴が長くなってしまったとしても、その時間を有効的に使う事ができればリスク以上に得られる物も大きいはずです。
20代のうちにしておくべき事とは
若いうちにしておいた方が良い事はたくさんあります。例えば、
- 友達や仲間をたくさん作る
- 海外旅行に行く
- 語学や資格の勉強をする
などがあると思います。
友達や仲間を作ることはとても大切ですね。20代の頃に友達と遊んだりいっぱい恋愛をする事は人生にとってとても重要な事で、その思い出は一生ものになります。
結婚して家庭を持つと仕事や子育てでみんな忙しくなるので仲間で集まって遊んだりする機会は減っていきます。自由に楽しめるのは若いうちだけなんです。
それに若いうちに遊びつくした人は結婚したら意外と落ち着く事が多いですし、逆に若い頃一切遊んでいなかった人は30代くらいになってから急に遊び人になるケースも多かったりしますよね。限度はありますが、多少ハメを外しても許されるのは10代、20代のうちだけです。
友達や仲間をたくさん作ると良いというのは、人脈を作るという意味でも重要なことです。人脈は人生の至る所で役立ちます。困った時に助けてもらったり、思いがけない出会いを作ったり、そして仕事探しにも役立つ事もあります。
若いうちはもちろん、今後の人生でも人脈は非常に重要となりますから、若いうちになるべく広げておくといいです。
また、海外に行くというのも非常に良い経験になります。ずっと日本にいると見えない事はたくさんあります。初めて海外に行って人生観が変わったという話もよく聞きますよね。
やりたいことが見つからないという方は、しばらく海外に行ってみると何か見えてくる事もあるかもしれません。行けば必ず見つかるという事はありませんが、少なくともその経験は決して無駄にはならないはずです。
そして語学や資格の勉強をするというのもとても有意義な過ごし方ですね。30代以上の人に「若いうちにやっておけば良かったと思う事」を聞くと、必ずと言っていいほど挙がる事でもあります。
20代のうちに勉強しておけば今後の人生に大きく役立ちます。それに勉強して何かの分野にチャレンジするにしても、30代、40代になってからではなかなか難しいものです。勉強した事を就職先に反映しやすいというのも20代の強みですね。
フリーターじゃないと出来ない事は?
この3つのうちで言うと、友達と遊んだり人脈作りをするのはフリーターじゃなくても出来ます。毎日残業で休み無しのブラック企業に勤めている人でもない限りはある程度の時間は確保できるはずです。
仕事の後飲みに行ったり、休みの日に遊んだり、社会人サークルや交流会に参加したりすることで遊びや恋愛、そして人脈作りはできますね。
勉強に関しても夜や休日にすることはできます。ただフリーターほどは時間も取れませんし、仕事で疲れて帰宅した後に勉強をするのは大変です。ですから勉強に集中できるのはフリーターのうちと言えるかもしれません。
そして海外旅行に関しては正社員になってから行けるのは大型連休ぐらいなので、長期間の滞在は無理です。ですからこれはフリーターのうちしか出来ない事と言えるでしょう。
大企業の社長や著名人でも20代の頃は海外を放浪していたという人は結構いますよね。つまり若いうちに就職していなくても、努力次第では社長まで登りつめることは出来るという事です。そう思えば、20代前半くらいなら数年間就職を先延ばしにしても何とかなるような気もしてきますよね。
海外に行って色々見てみたいと思っている方は、ぜひ若いうちにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
将来後悔しないために、今のうちに出来ること
若いうちに経験しておくべき事についてご紹介しましたが、最も大切なのは「やりたい事にチャレンジする事」だと思います。
30代になってから、もしくは一度就職してしまった後は、簡単には会社を辞められません。ですからもしやってみたいことがあっても、仕事を辞めないと実現できない事は諦めるしかないんですよね。
ただ、それでもどうしても諦められないから30代になってから長年勤めた会社を辞めてしまう人も結構いるんです。
しかしそれから上手くいけばいいですが、やっぱり駄目だったとなれば再就職にはとても苦労します。
結局30代以降になると、やりたいことのために退職しても後悔、退職しなくても後悔するハメになります。そうならないためにも、やりたい事があるなら20代のフリーターのうちにチャレンジしておくのが一番なんです。
ここで言うやりたい事とは、主に職に関することです。俳優やミュージシャン、アイドル、芸人などのスターや、医者や弁護士、警察官、消防士、宇宙飛行士、もっと身近な所で言えば保育士、看護師、トリマー、美容師、ゲームデザイナーなどの職業に憧れていたという方は多いですよね。
とはいっても、この中には生半可な気持ちでチャレンジしても実現は難しいという職もあります。一生懸命頑張っても結局は夢が叶わないことだって考えられますから、いざその道に進もうと思ったらやっぱり挑戦するのは怖い、と尻込みしてしまうこともあるかもしれません。
そんな場合こそ、フリーターという立場を利用してアルバイトとして希望の職に関連した仕事を経験してみてはいかがでしょうか。
例えばアシスタントで雇ってもらうとか、サポートや似たような体験ができるバイトもあるかもしれませんよね。それにバイトじゃなくても、ボランティアなどに参加するのもいいでしょう。そうした時間が作れるのもフリーターだからこそです。
そうやって目指す仕事に関係した事を体験をすることで、より意欲が湧くこともあれば、「あ、ちょっと違うかも」と考え直すきっかけになるかもしれません。
それにバイトには正社員にはない特殊な仕事がたくさんありますから、そうした仕事を通じて思わぬ所でやりたいことが見つかる場合もあります。色々な仕事を経験できるというのもフリーターの強みですね。
正社員になってしまえば簡単に仕事は辞められないし、結婚して家庭を持てばもっと自由が無くなります。フットワークの軽い20代フリーターのうちに、チャレンジできることはどんどんチャレンジしてみるのがいいのではないでしょうか。
自分が納得できる就職を目指そう
ある程度頑張ってみてやっぱり駄目だったとか、やっぱり安定した職に就くのが一番だと分かったとか、「もう就職しよう」と思える時が来たらその時から就活を始めましょう。
20代のうちなら未経験のフリーターでも雇ってくれる企業は見つかります。
などのフリーター向けの就職支援サービスを利用して、未経験歓迎の求人を探しましょう。
やりたいことに挑戦しないまま何となく流れで就職してしまうと、仕事をしていても嫌なことばかり目に付いてしまって、
「自分の本当にやりたいのはこんな事じゃないのに」
「あの時やっぱり挑戦しておけば良かった」
と何かにつけて後悔ばかりしてしまいます。
しかしやりたいことにチャレンジした後に自分なりに納得した上で就職をすれば、そうした後悔はなくなります。それに職場の良い所も見えやすくなっているはずです。
フリーターのままじゃまずいのは分かっているけど、このままただ就職するのも違う気がする…と思っている方は、20代の今のうちにやりたいことに挑戦してみてはいかがでしょうか。